三界万霊塔

三界万霊塔

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■所在地佐賀市西与賀町今津110
■年代近世
■登録ID145

万霊塔は寺院の境内や墓地に建てられている場合が多い。これは造立することが目的でなく、万霊塔自体に世の中における生命あるものことごとく霊を宿らせ、日常多くの人々から回向を受けやすい場所に建てられる例が多い。この万霊塔も墓地の中央に建てられている。方柱台の上に文殊菩薩が安置され、正面台石に、「三界万霊」、右面に「化主大岩乗」、左面に「法華経一字一石」、裏面に造立銘が、「元録十一甲申年四月祥日、石工武常徳右衛門」と記されている。このようなことから、江戸時代中期に建立されたことがわかる。
文殊菩薩は、菩薩の中でも最も知恵が優れているといわれている。この寺の菩薩も学問の仏として近在の人から特に信仰を集めていたといわれている。

出典:西与賀の歴史とその周辺p42

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