本野 一郎

  1. 久保田町
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本野 一郎

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1476

文久2年〜大正7年(1862〜1918)官吏
 久保田の小路出身、本野盛亨の長男。フランスのリヨン大学に学び、帰国後外務省に入り翻訳官、参事官、政務局長心得・公使館書記官等を歴任。この間、明治26年には、法学博士の学位を獲得している。明治31年には特命全権公使となりベルギー、フランス、ロシアに派遣される。日露戦役前後の困難な外交交渉に功績をあげた。同41年には全権大使となり再びロシアに在勤、日露協商条約を締結した。大正5年寺内内閣が成立すると請われて外務大臣となり、第1次世界大戦の難局をよく処理した。一郎は性寡黙、直情径行の人。しかし外交官らしく多趣味で、謡曲、ビリヤード、碁、将棋、写真、書、絵、彫刻などに堪能であった。読売新聞社初代社主。子爵、従二位勲一等旭日桐花大勲章を贈らる。享年56歳

出典:久保田町史 p.306