下平 多作

  1. 久保田町
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下平 多作

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1480

明治20年〜昭和43年(1887〜1968)政治家・獣医師
 杵島郡朝日村大字中野字川上、下平作一の次男として出生、小学校卒業後は県立佐賀農学校に進学。牛馬等の家畜に興味を持ち、更に大分県立農業学校獣医学科に学び、一段と向学心に燃え東京帝国大学農学部獣医学講習科に入学、研鑽を重ねる。卒業後久保田町徳万において獣医師を開業。昭和20年佐賀郡市畜産組合を創立、組合長に就任。推されて佐賀県畜産組合連合会会長の要職に就き優れた手腕を発揮した。この他、県種牝馬組合長・県獣医師会長・県装蹄師会長・県鉄鋼製品工業組合理事長等を歴任。農業との関わりが多く県農地委員、県農業委員協議会会長、県農業保険審査会委員等、20余の公職を兼任し奔走した。昭和22年、第1回村議会議員の公選に出馬し当選。昭和24年、芦刈村外5ヵ町村(小城町・三日月村・川上村・久保田村・南山村)で、競馬組合を設置したが、下平議長はその役員として活躍、ジュディス台風後に復興競馬等を開催、多額の収益をあげ災害等の復興に貢献した。昭和26年の第2回公選にも当選、人柄と識見を認められ議長に推挙され、爾後3期12年間議長を務める。その間に県町村議長会会長としても活躍した。その功績が認められ、昭和35年黄綬褒賞、昭和42年勲五等旭日双光章に輝いた。享年84歳

出典:久保田町史 p.310