立花家観音
立花家観音
■所在地佐賀市高木瀬東一丁目
■登録ID1797
穂積氏忍山宿禰の娘で、日本武尊の妻であった乙橘媛が祀られている。1坪くらいの小さな墓がある。屋根の麦藁の葺き替えは村人が行ってきたが、麦藁の入手が難しくなったので、瓦葺きに作り変えられた。
ご神体の観音像は明治時代にお堂を建てた時に入手したものと云われている。(観音像は寛永年間造られたものとされている)昔から必ずご加護のある有難い観音様として地域の人々には親しまれている。いつから始まったか定かではないが、毎年1月18日は観音講として6歳から14歳くらいの女の子が1軒の家に集まり、まぜご飯でおにぎりを作って観音様にあげ、食事をすることが楽しみであった。また、8月18日は豆祇園といって、各家庭から頂いたお金で豆と砂糖を買い年長者の家で煮てもらい、観音様の前にバンコを置いて、お参りに来てくれた大人の人にお玉1杯の煮豆とお茶でもてなした。
毎月18日はこの観音様のお祭が今でも行われている。
出典:高木瀬町史 P322 東高木自治会