新栄浮立

新栄浮立

■所在地佐賀市鍋島町大字八戸1053
■登録ID1874

八戸の五龍神社の秋祭りは、10月20日に行われ、玄蕃一流の浮立が奉納される。笛太鼓のお囃し浮立に合わせて踊り、神の御心を慰め、五穀豊穣、悪病退散の祈願をこめて舞う姿は質実剛健そのものであった。
昭和35年頃までの浮立役者は、
 笛…………3人か4人、紋付羽織、横笛3本。
 大太鼓……1人、わらじ、きゃはん、てんじくを身につける。
 大太鼓の助手。
 鉦…………15人(壮年)、しゃぐまを被りハッピに黄の帯をしめ、きゃはん、わらじを身につける。
 もりゃーし…(踊り子)30人以上で、こどもや娘でお揃いの衣服、ぞうり、花笠、小太鼓を身につける。
 銭太鼓は小学生が行っていた。
 長老………2人、紋付を身につけ、お謡をあげる。
 さいりょ人(世話役)…3人か4人。
 また、青年の離村、その他で保存は危ない現状にあり、浮立(笛・鉦・太鼓)だけだが、かろうじて存続していたが、平成4年新栄小学校の創立20周年を機に復活した。

出典:鍋島町史p.296