ゴミホイ (泥土揚げ)

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ゴミホイ (泥土揚げ)

■所在地佐賀市神野
■登録ID1918

 この行事は、川干の頃行われた。
 堀の泥土揚げは、灌漑用水路であり、生活用水路でもある堀の清浄を保ち、浅くなるのを防ぎ、水田の肥料を得る大切な仕事であった。方法は堀を適当に区切り、両側にミチギ(足場)を組み渡し、その上に4、5人ずつ向かって乗り、少しいびつになったゴミ桶につけた親綱と子綱を引き、呼吸を合わせて桶を操作し、泥土を汲みあげる。堀の中では2人くらいが腰までつかり、カスイで泥水をかき集めて汲みあげ易くする。すべてが、呼吸を合わせ、反動を利用しての操作であった。
 子供達は、田圃にあげられた泥の中の魚を泥んこになって手でつかまえたり、竹竿の先に貝杓子等をつけたものでとったものである。魚をとって意気揚々とうちに帰ると、泥によごれた衣服が洗っても落ちないとよく叱られた。 

出典:神野p168(神野小学校100周年記念誌)