三夜待

三夜待

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2273

 これは大和町のほとんどの地区で今も行われている。毎月の23日を中心としてその前後に参加
の家を順に当番制で集まるが、昔のような宗教的な意義はなく単なる親睦会となっている。「まち」というのは古語で「まつり」のことである。三夜待は二十三夜の尊、月読命、あるいは三日月様と呼ばれる神々をまつるということで、当事者は前の当事者から渡された三夜様の像の掛軸を床の間にかける。普通、三夜待の神は女神だから男がまつり、六夜待は男神だから女がまつるといわれている。23日の月の出を待って、地区の街道すじにある二十三夜の石碑の前にむしろを敷き、古賀うちの人が酒肴を持参して先ず神に捧げ、おさがりをいただいて四方山話に花を咲かせたという。また、一説には六夜待ができなかった場合、翌月の二十三夜に月待ちをしたので「代待」といっていたともいう。

出典:大和町史P.648〜649