御手洗の滝
御手洗の滝
■所在地佐賀市大和町野口
■登録ID2293
野口地区から500mばかりの山中に一瀑布がある。伝承によれば秦の徐福が不老長寿の薬草を求めようとして脊振山に来た時、この地に寄ったところあたかも盛夏の候で流汗衣を湿すという暑さだったが、ふと一瀑布を発見し渓谷を流れる清水で汗をふき、しばし憩い涼を楽しんだという。後の人が名付けて御手洗の滝と呼び、観世音を奉祀して御手洗観音と称したという。滝の高さ3m余で今もなお盛夏に涼を納めるに足る山中の勝地である。
松梅地区の大谷にも御手洗の滝と呼ばれるものがある。七郎神社の側の滝で、この地に後鳥羽上皇行幸のみぎり、この滝で手を洗われ涼を楽しまれたという伝説がある。
出典:大和町史P.533