西宮社

西宮社

■所在地佐賀市北川副町大字光法1425
■年代古代
■登録ID2340

【祭神】蛭子尊、大己貴尊、事代主尊
人皇第78代二条院の御代、信濃の国伊那郡の武士で、本田大和守昭雲という者が、保元、平治の乱に亡命して、肥前の国杵島郡山口の里に来て仮りの住居を構えたが、かねて崇敬する摂津の国の西の宮の霊を夢に見て、神意に従い佐賀郡川副の荘角町治部という者の邸宅をたずね、承安2年(1172)神社を建て、同年9月1日、西の宮大明神を祀って、天下泰平、国家安全を祈願した。
後になって、龍造寺家門が深く敬い、神田などを寄進した。鍋島家が領主となって、いよいよ敬い、慶長9年(1604)、社殿を改築して、規模を拡大し、寛文2年(1662)10月26日社領として、23町8畝の地米2,882石を寄進した。
このように領主を始め村民の崇敬を集めたが、明治6年村社に列せられ、大正13年10月、さらに郷社に昇格して、今日に至っている。

出典:わが郷土北川副町の歴史p110

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