三夜待

三夜待

■所在地佐賀市鍋島町
■登録ID2647

毎月の23日を中心に開かれる町区の親睦会のことである。普通三夜待の神は女神様だから男がまつり、六夜待は男神だから女がまつるといわれる。三夜待の石碑の前に酒肴をささげ、おさがりを戴いて四方山話に花を咲かせた。三夜さんや三夜待等と言って、佐賀地方の風習行事で、何処の村でも行われていた。
年齢・職業等比較的環境のにかよった人々で仲間を作り、月に1回程度輪番制で当番の家に集まり、会食後夜遅くまで語り合って楽しんでいた。また、三夜待仲間といって、旅行や色々な行事、憂い事、お祝い、病気等で全ての喜怒哀楽を友にする仲間として三夜待があった。
現在周囲は団地化され、職業も境遇も違う人々で、自然と昔式の三夜待グループも解散になり、数グループが残っている程度で、現在は形を変えた仲間作りとして、職業年齢など関係なく気の合う人たちで三夜待の名前で食堂での会食等で会費制の仲間作りがされている。

出典:鍋島町史p.177開成かたりべp.99