淀姫神社へお礼参り(八朔お籠り)

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淀姫神社へお礼参り(八朔お籠り)

■所在地佐賀市鍋島町(東新庄・江里・津留・増田)
■登録ID2659

昔から鍋島の各地区とも淀姫神社へお参り(別名、水神楽詣)をし、御神楽を奉納、御神酒開きをすることが毎年の慣例になっている。これは、淀姫神社の御神徳により、農業用水に対する御礼と秋のみのりを得た喜びを感謝する行事である。
この時、東新庄、江里地区では、神扉を開き、金の御幣を排する。この特典があるのは、元亀元年8月、大友軍が佐賀に攻め寄せてきた時、鍋島の軍勢が夜襲を敢行する事になり、勝楽寺に陣揃いをした。この時、東新庄、江里の百姓が当寺に馳せつけ、竹を伐り、竹槍を作り、奮って従軍した。いよいよ夜襲となり、大勝利を得た。このとき、直茂公から東新庄、江里の土民に対し「何か望みがあるなら遣わそう」、というありがたい御下命があった。すると、淀姫神社の金の御幣を拝したい旨をお答え申し上げた。それからは、この特典がつづいたという。
○津留では、昭和53年までは全員参拝していたが、今では三役の方が代表で参拝し、帰参後、公民館で全員がいただき座を設ける。
○増田は早朝から淀姫神社に参拝し、その御神酒をいただく。
○岸川も同様で代表が参拝している。

出典:鍋島町史p.293、294