もぐら打ち

もぐら打ち

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2791

 子どもたちが竹の先にカヅラで藁を結びつけてもぐら打ち棒をつくり、各戸を廻り庭先の地面を歌に合わせて打ち、モグラの害を防ぎ豊作を願う。折れたもぐら打ち棒は柿の木に吊るしてかけておいた。
   十四日のもぐら打ち なあれ なあれ 柿の木
   ならずの木をば なれとぞ祝うた
   千なれ 万なれ 明日ん晩なあれなれ
   つうわれすんな 虫ざしするな
   松尾のぜんぜんぼうのやかんの太さになあれ
   よそん子のちぎっときや 川ん上なあれ
   うちん子のちぎっときや 畑ん岸なあれ
  太うして 長うして ぶうらぶら なあれ(苣の木)
 西畑瀬では、もぐら餅配りといって初正月を迎える男児に切り餅2枚に水引をして近隣の人が贈る。

出典:富士町史下p.517