川久保七隈
川久保七隈
■所在地佐賀市久保泉町川久保
■登録ID2953
川久保から、東の方神埼町へかけて、「隈」がついた山が7つある。名付けて「川久保七隈」という。
隈の語源は、へんぴな片隅・奥まって隠れたところ・曲りかどであって、川・山・道などの曲がった所、物かげ・秘密の場を言う。
ところが、川久保七隈は、平地を展望する古生層の丘陵で明るい。いずれも何等かの古代遺跡が想定される。
これを古い発音と、転化語、今の当て字を記す。
古い発音 転化語 当て字 高さ
1ほのくま 烽山 火の隈 日隈 日の隈 148
2わさぐま 輪差隈(岩田の北) 早稲隈 174
3さきぐま 松崎隈(日の隈の東南)茶杵隈 茶臼隈 120
4こぐま 小隅 狐隈 50
5なかぐま 中限 (横山)(隈本山)(天童山)
6おおくま 大隈 雄隈 おふくま 帯隈 177.3
7すすくま 芒隈 清隈 須々隈 鈴隈 139.5
ふるさとの帯隈山のうぐいすは
今も鳴くなりそのたかむらに 中島哀浪
鈴隈の谷田のかわず河鹿かと
はじめの声の澄みてきこえし 中島哀浪
出典:久保泉町史跡等ガイドブックp.44〜45