鹿子の寺院今昔
鹿子の寺院今昔
■所在地佐賀市本庄町
■登録ID715
昔から鹿の子の7か寺、七天神と言い伝えられて来たが、天明年間の絵図によると、鹿子上区に慶誾寺、福林寺、明徳院、高林寺、鹿子下区に松林庵、清龍庵、高岳院、龍昌寺、善長寺の9か寺が記されている。
昭和17年の各寺院規則認可申請によると現在と同じ、慶誾寺、福林寺の2か寺となり、「廃止佛堂跡届」が慶誾寺住職関久銀峰師より、当時の本庄村村長西原操氏に提出されたのを参考のため記す。
「字鹿子上下区佛堂跡御届」
佐賀県佐賀郡本庄村慶誾寺末寺
鹿子上区 高林寺
上記は福岡県下幸袋町に正式移転後墓地丈存在す。
鹿子下区 善長寺
上記は再建不能に依り内容は慶誾寺に併合するも表面は寺号存在す。
鹿子下区 幸岳院
上記の檀徒は慶誾寺に合し墓地丈存在す。
鹿子下区 周椿菴
上記は名のみにして家敷丈存在す。
鹿子下区 隆生寺
上記の檀徒は慶誾寺に合し墓地丈存在す。
鹿子下区 清流菴
上記の壇徒は慶誾寺に合し墓地と家屋敷とを存在す。
同御届申候也
佐賀郡本庄村大字鹿子27番地
昭和17年12月29日
慶誾寺 住職 関久 銀峰
本庄村長 西原 操 殿
出典:かたりべの里鹿子P.74本荘の歴史P.83