大神宮塔

大神宮塔

■所在地佐賀市本庄町
■年代近世
■登録ID829

享保十四年巳酉(1729)二月吉祥日
(銘文)天照太神宮
(施主) 宮田嘉助、塚原勘六、山田助之亮、南里弥兵衛、石井市良左衛、久米伊兵衛、古賀森右衛門、中薗政右衛門、副島良右衛門、古賀茂平次
天照大神宮は、三重県伊勢にある伊勢神宮のことであります。
江戸時代に、伊勢信仰は全国的に広まりましたが、この伊勢参りにはたくさんの旅費が必要ですから、伊勢講をつくり、講金という形で金を積立てて交替で伊勢参宮を行ないました。「大神宮」「天照大神宮」などと刻まれた石碑は、こうした伊勢参宮の記念碑として建立されたものであります。
伊勢参りは、約100日ほどの日時を必要としました。いただいた護符は、講仲間で分け合い家内安全を祈りました。
佐賀市の伊勢神社は伊勢皇大神宮の分霊を祀ったもので毎年2月11日の祭礼に参拝するようになってから、伊勢参りが下火になりました。

出典:かたりべの里正里P.13

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