刀 一口 長巻なおし 銘正平十□肥州末貞

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刀 一口 長巻なおし 銘正平十□肥州末貞

  • 刀 一口 長巻なおし 銘正平十□肥州末貞

■所在地佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館(鍋島報效会)
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和54年3月31日
■登録ID5274

末貞は肥前では数少ない古刀類の刀工で、南北朝初期の14世紀中頃塚崎庄(現武雄市一帯)に住したといわれる。彼の作刀は現在2口が判明している。作風からみて肥後の延寿(えんじゅ)一派とみることができる。
この長巻は中心銘を折り返しにしたもので、もともと長巻として使用されていたものである。肥前では数少ない古刀期の刀で、龍造寺隆信の佩刀(はいとう)といわれる。
法量:長さ62.26センチメートル。
反り0.8センチメートル。
形状:長巻(ながまき)(薙刀の一種)の中心を折り返して刀に作り直している。銘は折り返し銘、庵棟(いおりむね)、表裏に腰樋が中心の中程まである。
鍛:小板目肌で流れ柾(まさ)がまじり、ざんぐりとしている。白気(しらけ)で棒映りが現れる。
刃文:小乱れ調の中直刃、刃ぶちに小沸がつき、小足がよく入り働きがある。
帽子:中直刃の焼きづめ。
中心:折り返し、鑢(やすり)目切り、目釘穴2個、先切り。
(写真:鍋島報效会提供)