見島のカセドリ行事 | さがの歴史・文化お宝帳

見島のカセドリ行事

所在地 佐賀市蓮池町大字見島 熊野神社 加勢鳥保存会
文化財指定状況 国 重要無形民俗文化財
文化財指定日 平成15年2月20日
登録ID 5346

指定文化財

佐賀市蓮池町見島で、毎年2月の第2土曜日(元は2月14日)の夜に催されている民俗行事である。見島に鎮座する熊野神社の拝殿に、莚(むしろ)が敷きつめられ、数名の長老が羽織姿で座る。
「カセドリ」は青年2名で、藁で編まれたみのと腰みのを着け、黒脚絆に白足袋でわらじをはく。顔と頭には白布を巻いて、目、鼻、口だけを出し、鉢巻をしめ甚八笠をかぶる。手には黒手甲をはめ、長さ1.7メートル余りの竹を1本持つ。竹は一方の端のところを2か所縄でしばり、3分の2くらいの長さは細く割られている。
烏居のところに待機していたカセドリは、準備が終ると、竹を脇にかかえこみ、竹を打ち鳴らしながら拝殿に走りこむ。両膝をつき体を前にかがめて、竹の割れている方を床面に小刻みに激しく打ちつけ、ガチャガチャと打ち鳴らす。盃がカセドリの前におかれ酒が注がれると、そのままの姿で飲みほし、また、同じ所作を続ける。
謡が始まると、カセドリはそのままの姿勢で休み、終ると再び同じ所作を繰り返す。謡が三番はいって、最後の所作が終ると、竹を打ち鳴らしつつ鳥居のところまでかけ戻る。熊野神社の行事が終わると、提灯2名・天狗面2名・御幣1名・カセドリ2名・かごにないの少年数名の順で、各家々を廻る。カセドリは、竹を打ち鳴らしながら家々の部屋にとび込み、膝をつき体を曲げて畳に竹を打ちつけて激しく打ち鳴らす。茶が1杯ずつすすめられ、終わると竹を打ち鳴らしつつ走り出る。かごにないが切餅を貰い受けて、その家を去り、次の家に向かう。
各家を廻り終ると、熊野神社に集って、各家から貰い受けた餅を全員で食べながら、歓談するという。この行事は、以前は旧暦1月14日に行われていた小正月の行事であって、県内では他に伝承されていない小正月における神人訪問の伝統行事として注目される。

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