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[指定文化財][工芸品][赤松校区]は2件登録されています。
指定文化財 工芸品 赤松校区
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太刀 銘康(以下不明)伝康光 一口
重要文化財
この太刀は「康」以下不明であるが、備前国(岡山県東部)長船(おさふね)の康光の作とされている。この期の備前刀を一般に「応永備前(おうえいびぜん)」と呼び、盛光(もりみつ)・康光・則光(のりみつ)を三光(さんみつ)と呼んでいる。現在康光の作刀で「応永二二年二月日」(1415)の紀年銘が国の重要文化財に指定されている。この太刀もこの頃の作と思われる。佐賀市の与賀神社に奉納されているもので、県内では数少ない名刀のひとつである。 法量 長さ72.3センチメートル。 反り 2.4センチメートル。 形状:鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)、細樋(ほそひ)が鎬にそってある。 鍛(きたえ):板目肌(いためはだ)。 刃文(はもん):匂本位(においほんい)の丁字乱れで、下の方は乱れが小さく、上にいくほど大きくなっている。また、腰の開いた乱れが交わり、映(うつ)り(地に白く影のようなものが立つ)が現われる。 帽子:乱れこんで小丸に返る。 中心(なかご):生(う)ぶ。栗尻(くりじり)、鑢(やすり)目勝手下り。目釘穴1個。
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薙刀 一口 銘貞治元年十二月日 備前長船政光
重要文化財
政光は備前刀工長船派で、相伝備前系の兼光(かねみつ)一門の一人である。政光の現存する作品は延文(1356~1361)から応永(1394~1428)に及んでおり、その活躍した時代は明らかである。 この薙刀は貞治元年(1362)の銘がある。彼の作刀で重文に指定されているものに「康安元年十一月日」(1361)の記年銘の太刀がある。 法量 長さ61.2センチメートル。 反り 2.7センチメートル。 形状 薙刀造(なぎなたづくり)、真棟(しんのむね)、薙刀樋に添樋((そえひ)が中心(なかご)途中で角止め(下端を一文字に止める)になっている。 鍛(きたえ):板目肌で、ところどころに流れ肌がまじり、かすかに映りがある。 刃文(はもん):匂本位の小乱れで、小足よく入り匂しまる。物打ちより上は、のたれ調になる。 帽子:わずかに乱れ、返り(棟の方に返る焼刃)が乱れこんで深く焼きさげている。 中心(なかご):摺上(すりあげ)、先切り、鑢(やすり)目勝手下り、目釘穴2個。