おくんち
おくんち
■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1428
9月9日は陽数(奇数)の最大でもある9が重なるために、重陽と呼ばれた。現在では重陽の節供を祝う風習は、一般ではほとんど見ることができないが、9月9日を節目とする感覚は残されていて9日・19日・29日をクニチといい、餅を搗いたり赤飯を炊いて祝うことが行われている。稲の収穫期と重なるので、秋祭りとして行われるようになった。
昭和の初めころまでは、明治天皇の天長節、9月29日に行っていたが、昭和のなかばになると、農作業の日程などでたびたび変更され、終戦後は10月23日となり、近年は第3日曜日に行われるようになった。
オカセンさん(香椎神社)のくんちは、神輿のお下り、お上りが行われ、浮立や手踊りなどがでて賑わいを見せる。家庭では鮒のこぶ巻きなどのくんち料理をつくり、親類同士のくんちみゃり(参り)に忙しい。
出典:久保田町史 p.585〜p.586