金精さま(与止日女神社)

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金精さま(与止日女神社)

■所在地佐賀市大和町大字川上1
■登録ID2196

 自然石又はこれに人工を施した男根、女陰の形をしたもので、男性・女性の象徴を神として祀ったのが古い昔から日本の、特に僻地山村に多く見られるようである。当町ではこの両方を兼ね備えたものが松梅の梅野神社境内にあり、又淀姫神社の藤棚の下に男根をかたどった雄大なものが横たわり、土地の人は〇〇〇〇石と呼び、淀姫さんが女神だからと意義づけている。井手原の弁財天社にも見られ、松梅小学校傍らの天満神社にも石段を上りつめた右側に立っている。
 金精さまは本来、性の神でそれが生産神となり、所によっては邪悪の神を塞ぐ塞神としても祭られた。形からみて初め、庶民の縁結びの神であったのが次第に性病平癒祈願の神となり、金精さまや勢玉尊などと呼ばれるようになった。やがて地方によっては、子宝に恵まれぬ婦人がひそかに肌を接すると子宝を得るという信仰にまで発展した。原始時代から石や樹木や山そのものに神霊がこもると信じ、特に石に寄せた信仰は根強かったようで、自然石が異常な形をしているものや巨岩等により強い神性を認めていたようである。

出典:大和町史P.565〜566

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