願正寺本堂欄間彫刻「二十四孝」

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願正寺本堂欄間彫刻「二十四孝」

■所在地佐賀市呉服元町6-5 (願正寺)
■年代近世
■登録ID2533

本堂内陣の欄間は全面に、寺院には珍しいたくさんの人物や動物が彫刻されている。これは中国の親孝行をした子供たちの24編の物語である、二十四孝の彫刻である。
元禄15年の本堂建立の時に作られている。物語には、寒中、雪の中に、病気の母親のために筍を掘りに行った孟宗(もうそう)の話や、冬に生魚を欲しがった母のために、氷の張った水面を裸の体温で氷をとかして魚をとった王祥(おうしょう)の話などがちりばめてある。
これは寺院の建築にあたった多久茂文が多久に孔子聖廟を造ったり、東原庠舎を建てたりして、親孝行を重んじる儒教を信奉し推奨していた影響かと思われる。欄間の裏には「左甚五郎五代末流、和泉岸上但馬五兵衛」などの名が記されている。

出典:彫刻裏書ほか

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