池田利夫

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池田利夫

■所在地佐賀市鍋島町
■年代現代
■登録ID2702

 森田出身。昭和5年早大卒業後、朝鮮総督府に勤務し続いて、満州国国道局に移り昭和9年帰国し、早良鉱業所勤務、昭和16年鍋島村助役、21年村長就任、市村合併と共に支所長を務め、辞任後昭和30年県議会議員に当選した。35年農協長におされ献身的に努力したが、不幸難病におかされ38年死亡した。農民は深く彼の死をいたみ農協葬をもって送った。
 昭和28年大水害の時は村長として、対策本部長として33日間1日も帰宅せず、陣頭指揮をつづけ復日に努力した。彼は嘉瀬川はすでに危険水位に達し更に降り続いていたので、6月25日夜独りで森田の堤防上にて警戒監視をしていた事は部落の人たちも知らぬ人は少ない。彼こそは誰よりも鍋島を愛した人であった。彼はまた細心堅実な反面、誰からも親しまれる明るい性格の人であった。

出典:鍋島町史 第一篇p.83