横尾 柴洋

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横尾 柴洋

■所在地佐賀市久保泉町
■登録ID2963

 横尾紫洋は、春日の高城寺で学び、20才で長州(山口県)・京都・江戸に遊学。日光東照宮の豪華さに比べ、当時の皇居の荒廃を見て歎き、事を構えようとして露見。郷里に帰ったが再び京に上り、関白九条家の侍講(天皇・将軍へ講義する職)となった。幕政批判をする紫洋をおそれた鍋島家は彼を引取ろうとしたが本藩の帰国命令に従わなかったので、捕えて佐賀で斬刑にした。51才、幕府の目を恐れてのこととは言え、江藤新平同様、惜しい人材を処刑したものだ。
 ♪高い山から谷底みれば、瓜やなすびの花ざかり の俗謡は彼の作。これは幕府におもね、皇室をないがしろにする輩を諷刺したもの。

出典:久保泉町史跡等ガイドブックp.94〜95