たんどん(握りたどん)

  1. 旧佐賀市
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たんどん(握りたどん)

■所在地佐賀市蓮池町
■年代近代
■登録ID332

たんどんはコークスの粉と、潟泥(川岸にたまった軟らかい泥)を混ぜて成形する。一般家庭では直径20cmばかりの鉄の輪に材料を入れてひらたいたたき棒で叩いて固め、2・3日天日に干して乾かす。このたんどんは風呂やいづみベッチィ(七輪の大きいもの・改良かまど)の燃料とした。
このたんどんの普及は、蓮池には城原川沿いに数軒の瓦工場があって、コークスの粉が容易に手に入ったことによる。
蓮池町内には数軒のたんどん屋があり、主に女性の内職として握られていたが、これは握りたんどんといって石炭の粉を材料に手で握って作られていた。これは火力があり、火持ちがよかった。

出典:ワークショップ