昭和4年3月の建立で、八田忠一の信仰者一同によって寄贈された。その碑文によると、八田忠一は明治13年3月15日この地で出生した。性質温良で慈愛心に富み、身なりを飾らず、信仰心が深かった。
20歳の頃から日月星辰を拝んで国恩に報い庶民の安全と幸福を祈願して20数年来1日もこれを怠らなかった。初めて神通力を得て、その後は病人あれば、これを慰め全治の方法を教え、悩み苦しむ者があれば、安心して家業に励むように善導した。その効き目を喜び、その徳を慕って参詣する人も数知れず大権現と尊称した。
出典:兵庫町史p211